ゆっくりとじっくりとひとつひとつこつこつと

石の神さま

八雲立つ、出雲の国に行ってきました。

森の学校のきっかわあきらさん、りなさんご夫妻主催の神在月・出雲リトリートの旅。

車での旅でした。
長旅なので途中何度も休憩しながら
最近のSAのレベルの高さにびっくりしながら旅の仲間との楽しい道のりです。
少しずつ西へとコマを進めるように移動しました。

今回の旅は全国から八百万の神さまが出雲に集まる神在月に様々な神社やパワースポット(温泉含む♨︎)を巡る旅でした。

ふつうのツアーでは行けないような山里に深く入り、
巨大な岩そのものがご神体の立石神社にお詣りすることもできました。

朝、厳かなご神気に満ちた磐座を見上げていると
古代から人々の生活の中に深く根付いてきた祈りを感じました。

万物に神が宿るという信仰を鳥肌の出るような思いで感じながら
石のお仕事をさせていただけることへの感謝の祈りを捧げました。

今回の旅は石の神さまとのご縁が深く、玉造湯神社では願い石に願をかけ

真名井の泉のそばにあるベジカフェ+ギャラリーまないなさんでは
巨石ハンターの異名をとるオーナー須田郡司さんの石語りを聞く機会に恵まれました。

郡司さんは、日本の磐座や世界中の様々な巨石を訪ね、素晴らしい写真やたくさんの著書で知られる第一人者です。

郡司さんは、いのちあるものに向かうようにあふれる情熱で石を語ります。
思わず引き込まれてもっともっと聞いていたい、と思いました。

気の遠くなるくらい長いいのちを生きてきて、これからも生きていく石。

はるかに短い人間のいのちの時間の中で
石を敬い、願いをかける

出雲は太古の勾玉の地でもあります。
出雲大社近くの博物館では、貴重な勾玉の数々を見ることができました。

神聖な祭祀
信仰と人々の願い

石はその時代の人間のとても大切な営みのそばにありました。

人が石と共に生きること。
私がこの仕事をする原点を確認する旅にもなりました。

天然石をできるかぎりそのままに身につけられるように糸で包み、編む仕事をしています。

きおんとして扱うのはわずか数センチの小さな石。

人が見つけ出し、光の届かない地中から掘り出し
洗い、磨き上げられてはじめて輝き、美しい色彩を見せてくれる地球のカケラ

長い長い時間をかけて目の前に現れてくれた小さなカケラを大切に扱いたいと思うのです。

私がいなくなったあともこの石たちは残る。。
いつもそんな思いでものづくりをしています。
旅のさいごの晩には神送りのご神事に参加する貴重な機会をいただきました。

ふもとの神社から神職さん、氏子さんたちの後に続き
暗い山道を静かに登ります。

一日雨が降っていた山道はぬかるんで
濡れた落ち葉ですべります。

途中、人がやっと歩ける幅のすぐ脇に崖もあったり、、

先を行く提灯の灯りに続いて黙って一歩ずつ進むなか
いろいろな思いがあり気づきがありました。

毎年ご神事のあいだだけは晴れるのよ、という土地の方の言葉通り
雨は上がりぼんやりした月が見守ってくれました。

山をおりた時、明日が満月という明るい月が煌々と輝きあたりを照らしていました。

この旅のあいだほとんど雨が降り続き
お日様をしばらく見ていなかった目に、月の光がまぶしく美しかったです。

雨のためにどこに行っても空気はひんやりと澄んで心地よく
人も静かで
自分の内側へとむかう旅になりました。

最終日、来た道を戻るときにはぴーかんの晴れ!
彩雲まで出ていました!
お天気までもが完璧な天の采配。

忘れられない旅になりました。
素晴らしい旅の仲間たちにもありがとう♡

日常にもどりましたが、この旅で得たものは私の真ん中にドンと巨石のようにあります。

旅は続きます。

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